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二ビル通信

えげつない問題を勝手気ままに取り上げるブログ


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東金事件に証拠捏造の疑いきわめて濃厚其の3


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 斉藤氏、上野氏ともに数多くの事例をみてきたベテラン中のベテランである。その2人がそろって「別人」というのだ。検察側が決定的証拠としてきた指紋・掌紋は、その信用性に大きな疑問が出てきた。もし指紋・掌紋が勝木氏のものではないのなら彼は無罪で、犯人は別にいるということになる。

 そもそも検察側の主張では、勝木氏は自宅の風呂の水に幸満ちゃんをつけて死亡させ、服を脱がせてビニール袋に入れたということになっている。もしそうだとすれば、衣服も遺体もビニール袋も、そして勝木氏の手も風呂の水で濡れているはずだ。ところが、弁護団が実験したところ、濡れた手でビニール袋をいくら触っても、指紋や掌紋は残らなかった。検察ストーリーでいけば、レジ袋に指紋が残されていること自体、不自然だというのだ。

 指紋・掌紋の問題に関して検察側の反応はどうなのか、副島弁護士がいう。

 「これに関しては検察も時間がかかっているみたいですね。あちらもそれなりに何とか反論したいということで。次回の2月12日までには間に合わないかもしれないと言っていますね」

◇「18キロ抱えて300メートルも歩けない」

 死体遺棄現場近くのショッピングセンター内に設置された防犯カメラ。出入りする多くの客の姿があますことなく撮影され、ときおり警察に提供されている。勝木氏とされる男性の姿も映っており、検察側は氏が殺人犯である証拠だと主張する。
 じつは、弁護団も弁護を引き受けた当初、「勝木氏はやっていない」とは思っていなかったという。胡散臭さを感じたのは、検察の描くストーリーに沿って犯行を再現してみた、そのときの実感からである。

 被害者の5歳の女児は体重が18キロ、身長109センチ。弁護団は、等身大で同じ重さの人形を作成、犯行の再現実験をした。昨年7月ごろのことである。

 検察が描く犯行の状況は次のとおり。

 足をばたばたさせている幸満ちゃんの両脇を抱えて、300メートル以上歩いて自宅に連れて行った。口をおさえたりもした。抱えたまま脱衣場を通って風呂場に行った。左手一本で幸満ちゃんを抱えたまま、もう一方の手で風呂のふたを一枚一枚あけて壁に立てかけた。それから幸満ちゃんを風呂に沈めて死なせた。さらに死体となった幸満ちゃんの服を脱がせてレジ袋に入れた。幸満ちゃんを抱えて自宅を出て、資材置き場まで約180メートルの距離を徒歩で運び、遺棄した。――

 一連の「犯行」を実際に人形をつかってやってみた副島弁護士は、その感想をきっぱりとこう話す。

 「(300メートルなど)とてもそんなに歩けない。そんなもの手足がしびれてしまう。みなさん、やってみるとわかるように、体力があったとしても肩に担ぐとか体に密着させないと300メートルも運べませんよ」

 副島弁護士自身は、10メートルほど進むのがやっとだったという。

 弁護士にすすめられるまま、筆者も18キロの人形を抱えてみた。